塾と受験と子育てと

神奈川県で小さな学習塾をしてる人のブログ。

読者メモ hhs

HHS p46

文章が若い。テンポが良くてカラフル。

何よりツイッターで著者のことを知った自分にはとても意外だったのが、「書き手の価値観や人となりをほとんど反映しない世界観」でした。文章というよりは、被写体と環境に合わせて機材を上手に操作するカメラマンの作品みたい。実写化するのが馬鹿馬鹿しくなるというか、まるで実写を見た後にノベライズ作品を読んでいるみたいな…冷めた興奮?既視感と没入感?もとより上手く言えるとも思ってはいませんが、そんな不思議な感覚で読み進めました。

自分は村上春樹江國香織もあまり好きではないー変に冗長で、彼らの思いついた言葉を見せびらかすために作品があるように感じてしまうので、作品を貫く素っ気なさをむしろ心地よく感じています。

 


p92

セイジの登場で突然物語に、往年の小説が持つ鬱屈とした表情が刻まれます。ここら辺は、本をよく読む人にとっては却って気安い印象を与えるものなのかもしれません。決して鼻につくようなことはないけれど、物語に厚みが、肉が、ドラマよりは映画のそれに近い質感が生まれたように感じましたが、それは単に自分に年齢が近いからでしょうか?

初めての4人揃ってのチャットのシーンは、驚きました。淡々とした描写でありながら、物語に突然現れる渦のようなもの。ここに至るまでの個々の描写が必要最低に留められていたこともあらためて感じられる一幕で、プロは会話で場面を展開させるのが上手いもんだと、アホみたいに感心してしまいます。

 


p162 163

気のせいかもしれないです。あるいは別々の人物を描写するのだから当然なのかもしれないですが、場面によって筆致が、文章の持つ質感みたいなものが、かなり違うように感じられます。僕は芹香単独のシーンの文章が、何故かトータルであまり好きじゃないです。…自意識の過剰な女性的振る舞いの一つ一つが、まぁ共感できにくい要素を持ってるんだろうと思うのですが。

162p、163pでは榊とjellyfishが伏線としての存在感を増します。突如物語にグルーブが生まれたように感じました。そしてこの2Pは、とても…小説でした。人生で、小説を読んで鳥肌が立つことは、そんなに多くないです。おそらく自分にあまり集中力が無いからですけど。詳細は省きますがすごいシーンでした。

 


p258.259

洋佑と芹香の会話。ここで、作中の"クリエイター"それぞれが、自らの創作物に「大切な誰か」を投影するという構造が出来上がりました。こうなるとJJや榊にとってのそれが何なのか、が気になってしまうけど、不純な読み方の気がして封印。

 


p267

やっぱこういう時にこういう動き方すんのは女よなー。心の奥底で、自分が男に拒絶されるっていう警戒心が薄い。…みたいなことを考える自分はリベラルの皮を被った超男尊女卑野郎だと思う。

 


p318 319

うわー!

 


以上

 


p322

突然のノイズ

 


p383

「絵描きはしょせん自画像しか描きえません。」